不用品回収の開業に必要な一般廃棄物収集運搬業や古物商許可について

不用品回収の仕事を始める場合、一般の家庭や事業所を対象にするなら一般廃棄物収集運搬業の許可は必須です。
廃棄物は大別すると一般廃棄物と産業廃棄物があります。法律によって廃棄物の扱い方が異なるため、回収業務に携わるならそれぞれに必要な許可を得なければいけません。一般廃棄物収集運搬業の許可を得れば家庭や事業所から不用品回収を行うことができますが、一方で許可を得るのは容易ではないのも事実です。

一般廃棄物の収集運搬業は市町村長からの許可が必要ですが、新規の事業者に開業の許可を出さないケースは珍しくありません。
すでに他の業者が回収業務を行っている、自治体の処理能力だけで一般廃棄物の収集運搬ができるなど様々な理由が挙げられます。

まったくの未経験で開業するのは非常に難しいことから、既存の回収業者で経験を積んで独立するのが現実的な方法と言えるでしょう。この方法も絶対に開業できるとは断言できませんが、経験を積むことで信頼を得ることはできます。また、開業の準備として古物商許可を取得するのも一つの方法です。古物商許可は中古品の売買に携わる際に必要なもので、都道府県の公安委員会から許可を得ることができます。不用品回収業務は単に不用品を処分するだけではなく買取を行うこともあります。
不用品の買取は古物商の業務と見做されるため、古物商許可が必要になるのです。古物商許可が得られていない状態で買取業務を行うのは金額を問わず違法なので注意しなければいけません。

不用品回収の仕事は需要が多く、やりがいがあると言えます。一方で、法律に沿った手続きが必要になるので準備を怠ってはいけません。知らずに無許可営業を行っていたという事態を避けるためにも、必要な許可の種類を正しく認識することが重要になります。